お知らせ

ライン上の問題点・ライン中における異物対策

1.各技術について

マグネットフィルター

マグネットフィルター(磁力選別機)とは、磁力を用いて金属異物を吸着除去もしくは分離選別する装置です。電磁式、永磁式、永電磁式の3タイプがあります。



語句解説
[T] = テスラ / 磁束密度を表す単位(SI単位)
[G] = ガウス / 磁束密度を表す単位(CGS単位)
1.0[T] = 10,000[G]
 *磁束密度の数値は、20℃での値を基準とする

・残留磁束密度
磁石素材その物の特性値。外部からの磁界の強さをゼロにしても残留している磁束密度。

・表面磁束密度
マグネット表面(接液・接粉部)の磁束密度。1cm2あたりの磁力線の数。

・耐熱温度
マグネットが減磁する限界温度。 各素材とも表記の温度を超えなければ不可逆的な 減磁しない。

・微細な金属を微細な金属(鉄・ステンレスの 切り粉など)を吸着除去
 ステンレスは磁性がないが、外部からの力により 塑性変形する事で吸着可能。

・高温より低温での使用時の方が磁束密度は高くなる。
  磁束密度変化は20℃を基準に、
  高温側で    -0.1%/℃ の変化
  低温側で     0.1%/℃ の変化



マグネットの構造及び品質

シャフトが通っていない事で内外的に破損しやすくなり、中のマグネットモジュールが飛び出す事もあります。また、密度の粗い磁石を使用する事で内部が腐食し破損につながります。安全上・品質上の配慮の不足が更なる異物発生につながります。



液体ラインでの効率の良いマグネットの設置方法

液体の種類によっては粘性が高かったり、固形物が混在したりします。 これらに対し、マグネットの効率の良い設置の仕方や場所を選定する事が必要です。



粉体ラインでの効率の良いマグネットの設置方法

堆積しやすい粉体に対してはペアシェイプマグネットが有効です。さらに、ハンプ状に設置することでマグネットに対する接触確率及び接触時間が増し、さらに除去性能を高くできます。



スクリーン

スクリーン上の問題に対して改善したスクリーンが"精密スクリーン(EDS)"です。



EWSPクリーンサニタリーパイプ・各種コーティング

配管内面の表面処理は、異物発生防止の観点から非常に重要です。

医薬品、食品、飲料などの液体製造プラントの配管では、内面の研磨材や補助材の油分などの要因による、溶接燃えカスの溶着や、金属酸化物・水酸化物によるルージュの発生といった、異物発生につながる問題が生じることから、 それらを防ぐ為に下記のような方法がとられます。
・内面の表面積を小さくする  (=粗度を上げる)
・研磨材などを除去する    (=電解洗浄)
・耐食性の合金表面を作る   (=不動態膜の形成)

それらを達成する為に弊社が扱うEWSPクリーンサニタリーパイプは、下記特徴を備えたパイプです。
① 造管時の溶接ビードを圧延技術で完全に除去する事により研磨が容易になる
② 熱処理工程にて、従来の大気焼鈍に代えて光輝焼鈍(BA)を施す事で研磨の工程が極端に少なくなり 研磨コスト削減を実現
③ ①②をベースに、最終仕上としてタテ研磨に代えて 特殊な方法で研磨する事で容易に#320~#400を達成

研磨工程に於いて油分を一切添加しておりませんので、従来の研磨の様な表層への油分巻き込みもありません。
・造管工場内でDIウォーターによる前洗浄を実施
・最終的に電解液による電解洗浄(電解研磨)を実施
・クリーンルームにてクリーンエア
・N2で乾燥、検品後出荷
以上の方法により、配管の粗度を右表のように達成し、EPパイプ同等の粗度、残留油分量、不動態皮膜を形成します。



管理体制

材料管理

弊社は材料受入検査時に材料メーカーより提出されたミルシートと照らし合わしマンガン検査を行い合格した物のみ受け入れます。材料は全てコンピューターでロット管理し、いつ仕入れたか一目で解るようにしています。



加工工程管理

前述の受入時に合格した材料は、機械加工工程、板金加工工程(各工程検査)を経て溶接加工工程へと流れていきます。
溶接加工は作業者の熟練度合いによる品質の差異が出やすい工程ですが、弊社では人的な仕上がりの差異を無くす品質維持管理を行っています。検査機関による強度検査を基に最適な溶接強度等を管理、最新鋭の溶接機に記憶させています。



検査

寸法、外観、不動態皮膜、ホワイトグローブ、磁力、耐圧(加圧、内圧)、ピンホール(ヘリウムリーク・カラーチェック)などを必要に応じ検査できる体制を整えています。 これらの検査後、洗浄工程を経て出荷しています。



新規ラインについては、マグネット、精密スクリーン、サイクロンフィルター、金属検出器などをシステムとして導入する事が効率の良い生産につながります。
既設ラインについては、上記機器らを適材適所に設置されることで、より安心な生産が出来ます。 確立された品質管理体制のもと生産されている弊社製品をご使用いただく事で、 効率の良い安全な製品作りにつながると言えます。



弊社の産業財産権登録

異物除去用リング  特許 第4437328号
体積変化型バーマグネット  登録実用新案 第3142034号
バーマグネットの固定構造  特許 第4320697号
バーマグネット及びバーマグネットフィルター  登録実用新案 第3141811号
しずく型バーマグネット  登録実用新案 第3140249号
バーマグネット  登録実用新案 第3140250号
尖頭型バーマグネット  登録実用新案 第3132500号
マグアラーム  商標登録 第4403401号
隙間なし異物除去装置  登録実用新案 第3142035号
マグネテックジャパンロゴマーク  商標登録 第4300845号
マグネテックジャパン  商標登録 第5130663号


2.応用 -食品生産工程中の異物問題とその改善

食品生産ラインにおける問題点

物流がグローバル化する中で、 品質の管理、安心・安全の確保が急務となっています。

・原料段階での異物の混入
・生産工程中の搬送機や、粉砕・混合などの摺動部からの異物発生
・スライサーやダイスカッターなどからの異物発生
・接続されている配管及び配管中の問題
・生産中に使用しているストレーナー、スクリーンの問題
・容器の生産段階での問題
・etc…


混合工程での異物問題

①原料由来の異物
②摺動部から発生する異物
③混合時に発生する異物
 の大きく3タイプの異物の発生混入が問題となります。



問題①についての対策

異物除去・機械保護の為にマグネットを設置することで、原料段階に混入しているボルト、ナットでのライン中の機械装置の破損を防ぎます。



問題②についての対策

異物除去の為にマグネットを設置し、混合工程の前段階で異物を除去する事で 更なる異物の発生を防ぎます。



問題③についての対策

異物除去を効率的に行うには、生産の条件に応じて設置する機器の選定が重要となってきます。同時に、異物をそもそも発生させないラインづくりも大事です。



その他の問題点

下記のような異物発生要因への対策がなされていない事で、摺動部などの破損に つながり、異物発生へとつながってゆきます。



改善策

異物対策には、複数製品を効果的に組み合わせて使用する事が必要です。